30代ドルヲタ、妊活・マタニティ・育児記録

30代ドルヲタの妊活・マタニティ・育児記録

つわり奮闘記 ②吐きつわり

32歳のドルヲタが、妊活を経て妊娠。

 

重症妊娠悪阻と診断されたので、この機会に症状と対策を記しておきます。

 

第二弾、「吐きつわり」について。

何よりこれです。とにかく地獄でした。ゾンビでした。

 

「働いている方がマシだよ」「とにかく食べられるものを食べて」

 

そんなのは、経験したことが無いひとだから言えることです。

もし現在進行形で言われている方がいたら無視しましょう。

 

やれるならとっくにやっています。

「無理」なのです。ひたすら「無理」です。

 

言うなれば、私は2か月間急性胃腸炎にかかり続けている感覚でした。

全てが吸い取られ、全てが出て行き、寝返りを打った刺激で吐きました。

気力も体力もどこかへいきました。

 

週ごとにざっと振り返ります。

いま6か月の私ですが、振り返るとほんの1か月前まではバリバリの吐きつわりでした。

 

<時期と症状>

4w ・・・ 夕方から急激な吐き気に襲われる。様子をみてそうめんなどを食べる。まだ吐かない。

 

5w ・・・ 一日中吐き気。なのに吐けない。朝はロールパンとみかん、昼はそうめん、夜はゼリー。そんな感じ。何度もお手洗いに駆け込むが吐けない。辛い。

 

6w ・・・ 一日中猛烈な吐き気。仕事に行けなくなる。もう果物とゼリーくらいしか食べられない。が、7割は吐く。みかんが頼みの綱だった。結局風呂で吐いたけど。ケトン体+2、点滴治療を開始。

 

7w ・・・ 毎日が急性胃腸炎。点滴に通う。点滴の後は一瞬だけ食べられる。鮭とご飯とか、梅干しとご飯とか。何もつけない冷たいパンとか。ダメな時はそれも出て行く。シャワー浴びては嘔吐、下を向いては嘔吐、強い光を見ても嘔吐、大きい音にびっくりして嘔吐。とにかく嘔吐。尿はずっと変な色。

 

8w ・・・ 引き続き毎日が急性胃腸炎。ゾンビ。ケトン体プラスのまま。点滴に通うが、病院で呼ばれても椅子から立ち上がれない。階段も看護師に支えられながら。寝返りの刺激でも吐く。ベッドの周りを嘔吐専用の袋で包囲し、24時間体制で嘔吐可能な環境にする。ゾンビ。

 

9w ・・・ もう諦めてきた地獄。このまま死ぬと思った。腹に子がいることなぞ考えられない。とにかく生きているのが辛い。点滴だけが支え。尿もろくに出ない。嘔吐しても謎の緑の液体が出てくるだけ。誰でもいい、誰か助けて。体重は5キロ減少していた。

 

10w ・・・ 朝起きて、「あれ・・・?いける・・・?」と思える日がある。デコポンを一つ食べられる。奇跡。夜はやはり吐く。特にお風呂がダメ。体重減少のピーク。

 

11w ・・・ 半日くらい起き上がれる日が出てくる。寝たきりゾンビ→1/3くらいヒトに進化。調子がいい日、試しにドラッグストアへ出かけてみる。が、10分でうずくまり、動けなくなった。体力がない。

 

12w ・・・ 朝は調子がいい。吐かなくて済む日と、連続嘔吐の日を繰り返す。嘔吐のない日は点滴を間引く。健診を受けるが、病院にて動悸と貧血で歩けなくなる。やはり体力はない。

 

13w ・・・ 点滴を受けなくても生きられるようになる。酢の物と果物で生存可能。ただ、10分スーパーで買い物をするのが限界。調子が良かったので初詣に行った。10分歩いただけなのに、筋肉痛になった。そのくらいには体力が落ちている。

 

14w ・・・ 夫のご飯くらいは作れるレベルにまで回復。しかし数日に一度くらいのペースで吐く。職場復帰を試みるが、電車に乗れる気がせず様子見。

 

15w ・・・ 吐き気の波がだいぶ落ち着いたので、職場復帰。ビニール袋を持ち歩き、ビクビクしながら生活する。仕事をして疲れたのか、また毎日吐くようになる。

 

16w ・・・ 職場のお手洗いとおともだち。昼ご飯を受けつけてくれない日と、夕方具合悪くなる日を繰り返す。作業している時間はマシ。チョコレートを食べていると落ち着く。

 

17w ・・・ 一週間のうちに1回くらい波がくる。吐きつわりと食べつわりの混合型。食べ過ぎたり、消化に悪そうなもの、その時赤子がイヤっぽいものを食べると嘔吐。ただ、波が来ていない時間はまあ大丈夫。

 

18w ・・・ 夕方から吐き気はあるが、嘔吐まではいかない。どちらかというと、食べていないと気持ちが悪くなる。お弁当作りを再開。ゴールが見えて来た。

 

19w ・・・ 吐かなくなった。疲れると吐き気がするが、仕事もまあまあ調子を取り戻してくる。戌の日のお参りも、近所の神社に行けた。「私、普通の人かも」と思う。

 

 

 6wで仕事にいけなくなったとき、上司から「今すぐ実家に帰りなさい」と言ってもらえたのが何より救いでした。

実家は新幹線で3時間半の距離にあるので躊躇していましたが、移動前日に病院で2リットル点滴を入れてもらい、「点滴ハイ」な状態で何とかして新幹線に乗りました。もちろんパジャマで着の身着のまま乗りました。化粧道具の一つも持てませんでした。

 

実家に着いてからは、母に全てを助けられました。冗談でなく、命を救われました。

点滴への通いも毎日車で送り迎えをしてもらい、

食べられそうなもののリストを渡してスーパーで買って来てもらい、

締め付けのない下着、無香料のシャンプーも買って来てもらいました。

せっかく作ってくれたご飯を口に出来なかったり全部戻したりの毎日でした。

せっかく入れてくれたお風呂も、せいぜい3日に1回くらいしか入れませんでした。

それでも文句ひとつ言わず励ましてくれました。

 

「助けてくれる誰かが近くにいる」というのは、本当にすごいことだと思いました。

一ヶ月半ほど実家にいましたが、夫は一度もお見舞いに来ませんでした。笑

 

 

さて、ここからは私が吐きつわりに対して効果のあったもの、使えるものを紹介します。

 

◆嘔吐ボックス ・・・ ラッピング用のマチのある紙袋の中に、サニタリー用のポリ袋を入れて完成です。これを常時携帯しています。吐いたら捨てます。私はお手洗いに立ち上がるのも無理だったので、これを量産してベッドの周り、洗面所、お風呂、どこでも置きました。そして吐きました。捨てるだけなので楽です。

 

◆アベマTV ・・・ くだらない番組が多いですが、それがちょうど良かった。無料だし。何より、食べ物が出てくる番組が少ないです。地上波のテレビは食べ物が出てくるので、見られませんでした。

 

◆新生児の動画 ・・・ 数分間ですが、モチベーションがアップします。

 

◆ポカリスウェット ・・・ 嘔吐率が低かった飲み物。吐いてもそんなに不味くない(重要)。

 

◆みかん ・・・ 嘔吐率が低かった食べ物。吐いてもそんなに不味くない(重要)。

 

◆にゅうめん ・・・ 入っていきやすい。消化しやすい。

 

◆冷たいロールパン ・・・ 吐きやすい(重要)。米は喉につまる。あっためるとバター感が増すのでやめた方がいい。

 

◆炭酸水 ・・・ 刺激が何となく心地いい。ただ、げっぷがでる。げっぷとともに結局吐く。

 

◆柿の種 ・・・ 味が濃くボリボリしているので、何となく入っていきやすい。

 

じゃがりこ ・・・ 同上

 

 

 

私の場合、偏食はあまり起きませんでした。

あぶらっこいものはもともと苦手で、つわりがまあまあ落ち着いてからも、あまり食べたくはなりません。

つわりからの回復期も、果物・酢の物・サラダ・煮物・おにぎりあたり、もともと好きだったものたちが食べやすかったです。

 

 

ちなみに、クリスマスとお正月がドンピシャにかぶっていたのですが、ほとんど楽しめませんでした。

しかし、年末年始のおかげで「なます」がどこでも手に入ったのは幸いでした。

酢の物の中でも一番良かったのが「なます」だったので。

 

 

 

いろんな人に、「ゴールはあるから頑張れ」と言われました。

「赤ちゃんが元気な証拠だよ」とかいう言葉もいただきました。

「嘘や・・・もう無理や・・・赤子のことなど考える前に・・・死ぬ・・・さらば・・・」毎日そう思っていましたが、20wを迎えるいま、外食ができるレベルになりました。

私も(多分)ゴールにたどり着きました。

 

入院コースの方、産むまでコースの方、、、私よりひどい方もいっぱいいると思います。

いまこのブログを読みながら病床にいる方もいらっしゃるでしょう。

 

 

 

 

 

私が皆さんに言いたいことは、「あなたはよく頑張っています。我慢しています」ということです。

 

 

 

 

 

人生でこんなに頑張ったことがあるでしょうか。私は正直一番辛く、頑張りました。

きっとあなたもそうでしょう。好きなくらい喚いて泣いてください。